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映像モニターについて
1.概要
2. 映像モニターの正しい使い方
モニターに映像を正しく再現するためには、色々な設定があります。
一般的には以下の設定が必要となります。
1.モニターの置かれた場所、照明の種類
2. クロマレベルとヒュー(色相)の設定 3、
3. ブライトネスの設定
4. コントラストの設定 5、
5. ホワイトバランス及びブラックバランスの設定
等があります。
-1. モニターの置かれた場所、照明の種類について
マスターモニター等で映像評価を行う場合の照明は、間接照明を用い画面に直接照明を当てないことが重要です。この為に室内を暗くする事も大切です。また、モニターを見る距離は、画面の高さの5±1倍と云われております。室内の明るさとか、見る距離などの条件を一定にして使用することがポイントです。
-2. クロマレベルとヒュー(色相)の設定
2項以下の設定には、SMPTEカラーバー信号を使って調整する事をお奨めします。このカラーバー信号は、モニターの調整に適した信号構成になっております。モニターの調整に先立ちカラーバー信号が正しく出力しているかを確認する必要があります。
SMPTE;(Society of Motion Pictures and Television Engines)とは米国映画テレビ技術者協会の呼称で映画テレビ関連の企画統一を推進している団体です。
3. SMPTEカラーバー信号を用いたモニターの調整について
-1. SMPTEカラーバー信号の確認 カラーバー信号の確認方法は、波形モニター及びベクトルスコープを用いて行います。カラーバー信号出力を波形モニターに入力し信号レベルが規格内であることを確認します。次にベクトルスコープを用いてクロマ信号の確認を行います。
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カラーバー信号をベクトルスコープに表示させますと、左図の図形が見られます。ベクトルスコープのPHASEボリューム(位相)を回してバースト信号位相を-180度の位置に正しく合わせます。この状態で各色相のベクトルが、「田印」の中に入っていることを確認します。「田印」の中に入っていない場合は、ベクトルスコープ及びカラーバー信号の確認が必要です。確認の方法についてはマニュアルを参考してください。 |
-2.モニターの調整法
カラーバー信号の確認が済んだら映像モニターにカラーバー信号を入力し映像モニターでカラーバー信号を確認して下さい。 次に、映像モニターのブルーオンリースイッチをオンにしますとモニター画面がブルー一色になります。この状態で以下の調整を行います。
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*クロマレベルの調整
*ブライトネスの調整
*コントラストの調整
*ホワイトバランス及びブラックバランスの調整 |
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-3.その他のチェック
カラーバー信号を主に調整法を記述しましたが、モノスコ信号を用いた解像度のチェック(くさびの部分で解像度が読めます)、クロスハッチ信号を用いたコンバージェンス(縦横の線がますめ状に描かれており、この線が一本に描かれている状態が正常です。この線が割れて色が付いているとコンバージェンスがずれていますので調整が必要です)や前面白信号を用いて色むらチェック(画面の一部に色じみが見えたら磁化されていますので消磁してみて下さい)等があります。これらのチェックはモニターを正しく使用する上で、ときどき確認することをお奨めいたします。
以上がモニターの調整方法ですが技術が進歩するに伴い、モニターの調整法も簡略化されております。一度モニターの調整方法を確認してみて下さい。
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