HOME > 技術情報
システムメンテナンス思考(その4)
1.概要
2. テープ走行系のクリーニング
テープ走行系には、ビデオヘッドとヘッドドラム、固定ヘッド、テープガイド、及びテープを駆動するためのキャプスタン軸とピンチローラー等が取り付けられております。この内、ビデオヘッドを除くガイド類のクリーニングは上下および左右から拭いて「ゴミを取る感覚」で清掃して差し支えありません。それに対しビデオヘッドは強度が有りませんので「回転方向」に沿って清掃して下さい。また、ビデオヘッドにクリーニングクロスを添えて、ヘッドドラムを手で回転さす方法も有効です。 ヘッドドラムは、強度的には問題ないのですが、ビデオヘッドが取り付けられておりますので、クリーニングは他のガイドより注意が必要と云えます。
2.1 テープ走行系のチェック
![]() |
-1.早送り・巻き戻しのチェック
−2.テープパス系のチェック |
2.2 電気系のチェック
-1.再生系のチェック
他のVTRでカラーバー信号および1kHzを規定レベルで記録したテープを用意しチェックするVTRで再生し、ビデオおよびオーディオレベルを確認します。VTRの信号出力に波形モニターおよびVU計を接続し規定値と多少のレベル差は有ると思いますが、ほぼ同等のレベルであれば正常といえます。
-2.記録系のチェック
カラーバー信号およぴ1kHzを入力し記録します。入力ボリュームを調整し出力信号が規定値になるよう調整します。規定値に調整できたらVTRのレベル計が規定値を表示しているか確認してください。
次に信号を記録しその部分を再生してビデオおよびオーディオレベルを確認します。再生時と同様に規定値レベルで有れば正常といえます。
この時、VTRのレベル計も合わせて確認し規定レベル範囲に有れば問題有りません。
-3.アッセンブル編集のチェック
ブラックパースト信号および3kHzを入力します。VTRの編集モードをアッセンブル編集モードに設定し、先に記録してあるカラーバーの部分を再生し、途中からアッセンブル編集でブラックパースト信号および3kHzを記録します。次に編集点の少し前から再生し、編集点およびそれ以降の再生画にノイズ等の異常が無いことを確認します。
-4.インサート編集のチェック
ブラックパースト信号およぴ3kHzを入力します。VTRの編集モードをインサート編集モードに設定し、先に記録してあるカラーバーの部分を再生し、途中からインサート編集でフラックパースト信号および3kHzを記録します。次に編集点の少し前から再生し、編集開始点・それ以降および編集終了点の再生画にノイズ等の異常が無いことを確認します。
このチェックの注意点は、インサート編集する部分および前後の捨てカット部分を含めて映像・音声信号が連続して記録されている必要があります。
信号が不連続に収録されておりますとインサート編集部分の映像・音声信号が乱れチェックが正しく行えません。
以上が簡易的なチェック方法です。多少慣れないと難しく思えますが実機を前にしてチェックしていただければ簡単に出来ると云えます。
また、このチェックで異常と思われる症状が出ましたらサービスに連絡し内容の確認を是非お願いいたします。
copyright(c)2007 brains-system All Right Reserved